イギリスの一般の人たちが小金を投資して、
インドへの船にかけたことが資本主義の始まり。
東インド会社が最初の株式会社といわれている。
船が沈めば投資したお金はすべて失う。
船が貿易品を持って無事にイギリスへ帰れば大金もちと成った。
現在もその当時の成功者たちの末裔が貴族となっている。
現在の資本主義はどうだろう。
会社への投資がその会社からの還元によって見返りをうける
基本的な資本主義のルールは崩れ、まさにカケゲームが
資本主義を支配しているかのようだ。
20世紀は経済を押し上げる要素の大きな一つが
戦争だった。戦争だけがといってもいいかも知れない。
実態を伴わない経済活動でふくらんだものがバブルといわれる。
このバブルに振り回され世界はまたさらに戦争によって
局面打開を図っているかにみえる。
おそらくいままでの経験は何にもならないかもしれない。
世界中の貧困と繁栄のギャップは戦争で埋まることは
ないだろう。むしろ大きくなるばかり。
なにがこの世界を新たな調和と平和と均衡に導くのだろうか。
資本主義に取って代わる新しい経済主義とは何なのだろうか。
今はまだ貨幣は大切なものだけれど、
もしかすると貨幣そのものに価値がおかれないような
新しい経済が勃興するのかも知れない。
「ありがとう石鹸」の山崎さんが、新しく人間や環境に
優しいものつくりに挑戦を始める。かれの事業母体は
「感謝の会」。ここに縁ある人々の浄財を集め、
彼の応援にまわる人々とともにあらゆる情報やものを
共有していこうとしている。
もちろん援助する方たちはただ彼のすることが素晴らしいという
感動のもとに援助するのみで、見返りは期待しない。
だから投資ではない。もしかしたらこんな形態が新しい事業体の
あり方かもしれない。人が存在し、其の人に共鳴し、
助け合う。いままでのような「ギブアンドテイク」ではない。
おそらくこのような集いがたくさん出現することだろう。
そしてそれらの集いがまた互いにふれあい、情報の
共有をし、助け合い、調和する。そのなかに競争、かけひき、
だましはない。ただすばらしいことや物を提供しあうこと、
与え続けることだけである。
一人や一部に富が集中することがその方たちの喜びではない。
みんなで喜びや感動をわかちあうことこそ最高の喜び
とする人たちなのだろう。
わたしたちは
「ひとりとみんなのために」いったいどんなことができるのだろうか。
ありがとうございます