3123「神道のこころ」2023.7.15 自分で自分を自分するから

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 今回は「いっぷくからありがとう」さんの2023年07月04日の記事を紹介します。

「神道のこころ」

今日は、日本神道の最高位、「浄階」まで達せられました、

春日大社元宮司で、かつ日本の形成外科の草分けだった医師 葉室頼昭さんのお話です。

神様と人間の関係について分かりやすく説明くださっています。

葉室さんが仰るには、日本の神道(古神道)は宗教ではありません。

教祖も、教義も存在しません。

拘束もありません。

お金の強制徴収もありません。

神道は、古くからの日本人のDNAに根ついた、

・自然を敬う心

・周りと協調、調和しようとする和の心

・お互い様、おかげ様の心

そのようなものを大切にしている、日本人特有の尊い心根です。

葉室さんによれば、神さまは願いごとなどしなくても、ちゃんと叶えてくださる。

他の国で見られるように、必死になって自分の願いごとを祈っている姿とは異なり、

神道では、神さまを喜ばせる、感謝する、ということが祈りとなります。

こちらから頼まなければ、神様はやってくれない・・・というのは、神さまを冒涜すること。

神さまというのは全部知っておられるんです。

だから、神さまを認め、喜んでいただいたら充分なんです。

そうしたら、神さまはこちらに出てきて、お恵みをくださる。

ということだそうです。

また、浦島太郎の昔話を例として、こんなことも教えてくださっています。

<引用開始>

海の底は、生みの底、生命が生まれるもとの世界です。

つまり竜宮城とは、我々が生まれてくる前にいる、神様の世界、祖先がおられる世界、

あの世とか黄泉の国といわれるものもそうですが、

そういう、見えないけれども実在している世界のことだと思います。

そこは時間もなく、悩みや苦しみ、心配事のない、すばらしい神様の世界だということです。

その世界から、我々は生まれ出てくるのですから、

本来人間は、悩みも苦しみもないすばらしい姿なのです。

それなのに、この世の中には、病気や悩みや苦しみ、心配事などいっぱいあります。

これは我々が、 実在する神様の世界を忘れて、自分の我欲の心をもって暮らしているために、本当の世界が見えなくなって、悩みや苦しみが現れてくるのです。

浦島太郎も、おとひめ様の言われたことを信じていれば よかったのに、

玉手箱を開けたいと思う自分の欲に負けてしまったために、

約束を破って玉手箱を開 けたとたんに、老いという悩みを持つ老人になってしまった。

では、どうすれば、この世の中で、

生まれたときの素晴らしい姿のままで生きていけるのでしょう。

そのために、日本人は昔から「祓い」といって、体についた罪穢れを常に祓うことを行ってきました。

あまりご存じないかもしれませんが、

全国の神社では、毎年6月と12月の末に「大祓い」という神道の儀式を行っています。

そこで、知らず知らずのうちに身についた罪穢れをお祓いするのです。

ここでいう罪とは、悪いことをしたという罪ではなく、

すばらしい人間本来の姿を、包み隠してしまうものです。

穢れとは、汚いということではなくて、

我々が神様からいただいている「氣」を枯らしてしまうもののことです。

これらは私たちの我欲から出てくるものです。

この罪穢れがあると、人が本来持っている神様の素晴らしい姿が見えなくなり、

悩みや苦しみが出てくるというマイナスの作用を持っています。

それを逆のプラスの作用があるもの、

神様のお言葉である祝詞や、生命力にあふれた清らかな水に接して、

罪穢れを消してしまおうというのが、日本人の「祓い」という考え方なのです。

<引用終了>

私たちは神社やお寺さんに行って、

・あれをしてくれ、

・これをしてくれ

・病気を治してくれ

・裕福にしてくれ

などいろいろ神さまに注文をします。

ご祈祷料や、お布施など、沢山のお金を支払えばここまでしたんだから、「さぁ、願いをかなえて・・」などと思うかもしれません。

ですが、葉室さんが仰るには、神様を喜ばせること、感謝すること、が大切なのだそうです。

神様を喜ばせるために、昔であれば、夏には村人が神社に集まって仲良くお祭りをやったり、

舞を奉納したりしていました。

純粋な心の人々が、神の前で、仲良く集ってくれるのが、神々にとって、何よりうれしいからです。

自分を慕ってくれる(感謝してくれる)人々が、みんなで笑顔で助け合って、仲良く暮らす姿を見ることほど、嬉しいことはないのではないでしょうか。

このような、人間側の美しき心に、神々の心が動かないわけがありません。

自分では何もせず、ただ、お金を包み、

・あれをしてくれ、

・これをしてくれ

・病気を治してくれ

・裕福にしてくれ

では、葉室宮司が教えてくださった、神々と人間の、美しき関係性からは程遠いことになってしまいます。

宇宙の法則に、与えたものが、受け取るもの、と言うものがあります。

喜びと感謝を神々に、お渡しすれば、必ず何倍にもなって、同じ波動を持つものを受け取ることでしょう。

逆に、自分の我欲の心をもって生きていれば、

葉室さんが仰るように、浦島太郎と同じものを受け取ることになるでしょう。

もうすでに時の重力が動き出し、心が大切にされる地球に生まれ変わろうとしています。

昔ながらの依存、執着の心から、脱却する時期かもしれません。

神々だけの力だけでなく、私たち人間側からの純朴な感謝の心こそが、

神々の大きなパワーとなります。