随想 伊路波村から111〜生きているだけで

「もう生きているだけでなんでもいいよね」

家内がポツリと言った。
それで我が家ではほとんど子供は野放し状態。
むしろ人間を一目でみぬく末っ子娘や
奥底の状況を知る長男。
みんなの自由や幸いを祈る長女や次女に
教えられてばっかりいる。

なにか事がおきれば瞬時に結束してことにあたる
家族全員。ちいさな口争いはあっても、おそらく
憎しみあうようなけんかは兄弟の間でみたことがない。

「命さえあれば」を合い言葉に、変化してやまない
関係を旅する家族。
この家族が大好きだ。