随想 伊路波村から39~人間とは・・・・

どうしても お会いしたい気持ちになった方がいる。
「イエスの少年時代」の訳者 山本貞彰さんだ。
大先輩 80歳。
でもとてもそうは見えない。

友人と共に あるヒーリングスペースでおあいできた。
「お名前は・・・、 何をしていらっしゃいますか。?
年齢は? どんなきっかけでお越しですか。?」
ゆったりと質問されるお声は とても80歳には思えない。
腰もしゃきり。

「10時30分から お話をさせていただきますので
しばらくお待ちください。」

10時30分になった。
愛知県近郊や滋賀、京都などからの7-8名の方が
1時間の講演を拝聴する。

「人間の本質は意識です。肉体ではありません。
人間の肉体は朽ちますが 意識体は永遠です。
そのことが解らないから 人間はつまらないことに苦しむのです。

それで意識体が何をするのかと言うと 3つです。

1.肉体という顕在意識をつかさどります。
意識でできるのは呼吸と血流のみです。他は意識では制御できない。
人間の血管は毛細血管まであわせると9万キロの長さ
小腸をヒダまで広げると240坪りの広さがあります。
人体は物凄く精妙なる宇宙です。

2.意識体には巨大な記憶センターがあります。
物凄く巨大な記憶装置です。そこに意識のすべてのデータが記憶されています。

3.意識には「無条件の愛があふれ出す 神の中枢」があります。
そこにいたれば 責め 恐怖 怒りを感じず 無条件の愛溢れる人間になります。

ではそのためにはどうすればいいのでしょうか。
それは どんなことがあっても あらゆることに感謝することです。
そうすれば 脳の奴隷にならず 愛溢れる 人々に喜びをもたらす
人間になれます。
決して脳の考えることに左右されてはなりません。
阿呆になることです。」

今までの人生で さまざまな本を読ませていただいたり 
ありがとうおじさんに
代表されるような 感謝 ありがとうございますの大切さを
説かれる方には お会いしたので また同じようなお話と
確認のような感じだったのだが・・・・・。

その後熱田の森の「白鳥物語」で皆さんと昼食。
そして ヒーリングセンターに戻り 治療する方は治療と
いうことで。私は失礼した。

その前に 箱に出せる人は出せるだけのお礼をと
言われていたので あらかじめ用意しておいた封筒を
投函した。

お礼は自由なので 出せない人はなしでもいい。
先生はなんせ伊豆からおみえなのだから経費はかかるのに・・・。

センターを辞去する時には 兵庫から3名の患者さんが
みえていた。

地下鉄に乗って 伏見まで。
降りて家路を歩き始めて何気にカバンの中を見ると
封筒があるではないか。?
しかも用意したお金入りの封筒だ。

空の封筒を入れてしまったのかな? 戻らなくては。
「ああ もう一度来て治療せよというイエスさんの指示か。」と
一人で納得して 車で再度ヒーリングセンターへ向かう。

到着するとすでに友人は帰った後で 最後の方二人が
治療を受けていた。

しばらく待って 終了したようなので 治療室に入って
「空の封筒を入れてしまって 戻ってきました。(苦笑)」
「きっとイエスさんの指示です。(笑)」

山本先生

「治療されますか。?」

「はいお願いします。」

それから20分間 先生は横になった私の頭の両側に
両手をあててみえたようだ 触れもしない。

光の世界にいざなわれた。
無意識の中で 「旅」をしている感覚だけが
残る不思議。
たまに 手が側頭部に触れる感覚がする。

どこかで刑に処せられている。 多くの人々がいる
無念な想いが支配する・・・・・・・。

巨大な碍子が林立している。 天に向かって
幾本も・・・・・。

「目を静かに開けてください・・・。」
「指導霊さんが 食事の時食べ物をもっとよく噛むように
おっしゃってます。 胃が少し弱ってますから。」

「どうでしたか。?」

「旅をしているようでした」

「無銭旅行でしたね。(笑)みなさんよくそんなふうにおっしゃいます。」

「はりつけ刑に服していて 平等が・・・  
できなかった無念な気持ちがいっぱいで・・」

私は慟哭してしまっていた。

しばらくして先生はおっしゃった。

「肉体から 意識体をはずすのが わたくしの役目です。
自由に旅をされて 戻られた時には子供のような心になります。」

ただ教えのみでわかっていたつもりが
このように体験をもって 知らされるとき
今までのいのちへの実感は確信に変わる。
今生でお会いできた幸いを思う。
そして その機会を運んでくれた深いご縁の若者との
ご縁に深い感謝を捧げたい。
素晴らしい日。
白鳥ではCOP10。
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01.0714 愛環 MG 初日の講義は、山本貞彰先生による講演でした。
牧師の息子として生まれる。会津中学で敵国のスパイの子といじめに逢う。
学徒動員で川崎に行って、救われた。
36歳、自分のヒーリングパワーに気付く。
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        「本当の自分を知って下さい」
病気というのは、感染症を除いては、大部分自分が作り出している。
心が何かにおびえていて、ストレスという重圧に打ちひしがれて病気になる。

嬉しいこと、悲しいこと、を引き受けているのは、意識体。
人間は意識の持ち方いかんによって、どうにでもなる。

肉体は意識体の命令を忠実に実行する乗り物。
瞑想が意識体を活性化する。

まず、私たちは、もう一人の自分がいる、それは意識体という形で存在してい
るということを認識して下さい。

では、どういう気持ちを持ったらいいのか、どういう意識の持ち方をしたらい
いのか。

先のことを心配すると病気になる。

腰痛=自分の考えがフラフラしている人。

責任転化の上手な人は腎臓がやられる。

というふうに、悪い意識を持つと病気となって表に現れて、意識の持ち方が誤
っているということ知らせてくれる。

その意識の持ち方と病気の部位は連動している。

精神病院で奇声を発している人のそばに花を置くと、すぐに萎れてしまう。
その逆に、愛をもって接すると長い間、活き活きとしている。

人間はオーラから波動を噴射している。

●悪い意識=エゴの意識、 地獄
 ありとあらゆる事故の元、警告を発している。
●良い意識=おもいやり  天国
 愛に溢れている意識
エゴはみなさんが想像している以上にたちが悪い
憎しみ、策略、人を陥れるといったもの

一番切れやすい年代は、40代、(42-49歳=魔の7期)
この時期は、虚無、欲望等いろいろな落とし穴が待っている。

世間体、あの人からどう見られるか、自分をよく見せたい、というのも
立派なエゴ=偽善者、二重人格が多い

エゴからの脱却
1)人のことを善悪で判断しない
 人間には、善人もいないし悪人もいない
 善悪は、ものすごく小さな世界の価値基準にすぎない。
2)必要以上に持たない
 必要以上に持つことから争いが始まる。
 お金=必要以上に持つと、汚い心になってくる。
 
 晩年になると、貯めた分だけイヤっていうほど使わさせられる運命が待って
 いる。1億貯めると、1億円分の病気が待っている。

 肉体も新陳代謝が円滑に行われてこそ健康でいられるように、
 お金も、地球上を円滑に循環してこそ価値がある=通貨。
 代価=価値を生むための道具。
 停滞させるのは、悪い意識なんです。エゴなんです。=悲劇の元
 お金もモノも食べ物も着る物も、必要以上に持ってはいけない。

3)自分をごまかさない
 自然体に生きている人は、相手の目は気にならない。
 自分の好き嫌いを、自由に言えるようになったら、意識体が綺麗になってい
 く。
 人と上手くやるためには、と自分をごまかすすべを教えている先生が多い。
 無欲な状態になると、自分が好きなこと嫌いなことがハッキリ見えてくる。

 テクニックによって慕われようというのが、一番ゲスの考え。
 なるべく嫌いなことはやらない、自分をごまかさない。

 みなさんは、他人との競争の中で生きようとしている。
 他人との競争で生きているうちは、きれいにならない。

 本当の競争は、昨日の自分と今日の自分を戦わせること。
 基準は何か、因果律なんです。
 良い種を蒔けば、良い実が実る。
 悪い種を蒔けば、悪い実が実る。
 悪い種を蒔けば、必ず悪い実をつみ取らねばならない。
 良い種を蒔こう。
 常に自分との戦い。因果律に従って自分との競争をすれば、綺麗な意識体に
 なっていく。

4)人間関係
 人間関係の最も重要な部分は、コミュニケーションです。
 無意識なうちにエゴになっていくのは、コミュニケーションが悪いからです。
 (モンパッサンの首飾り)

 どんな嫌なことでも、相手と面と向かって本音で話し合う、ということが
 コミュニケーションの大原則。 

 大部分の親子、夫婦がこれをやっていない。
 この習慣というものを身に付けないと、無用な摩擦を引き起こしたり、すれ
 違い続けることになる。

 相手の心に伝わるのは愛だけ。
 どんな美辞麗句をいっても、その人に思いやりがなかったら、愛がなかった
 ら、何も伝わらない。

 あいてを思いやったときに、初めて伝わる。
 どんな素晴らしい工作をしてもプレゼントを持ってしても伝わらない。

自分を偽るのは止めて、自分を愛せる自分になろう。
他人の目を気にしないで、自分を綺麗にする。

お金の心配をしたり、取り越し苦労をしているうちは、意識の働きは上向いて
こない。

義理とか人情が重圧になっている。
自分の名誉のため、蓄財のために向けている意識を、思いやりを持てる自分に
なれるよう意識の働きをそちらに向けることが大切。
                                  01.0716
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山本貞彰氏 略歴
昭和30年 立教大学英米文学科卒業。
昭和34年 英国教会系 聖公会司祭に叙任され、沖縄伝導区を振り出しに諸教会を司牧。
昭和60年 スピリチュアリズムとの出会いが起因となって牧師を引退。
著書
「イエスの少年時代」 潮文社 他。