随想 伊路波村から42~直感

北陸高速道路の工事中に結婚しました。
およそ40年前のことです。

その当時休日は三ヶ月に一日。
毎日毎日現場のプレハブ事務所で遅くまで
仕事をしました。

終わると二階の宿舎で寝ます。
また朝が来て、早朝から仕事です。

食事、入浴、洗濯はやはりそのプレハブ内です。
日光宇都宮高速道路工事に移動して、少し休みが増えました。
それでも月に一日くらいです。

うわさに聞く他の仕事の、毎週日曜日が休みという話は
本当なのだろうかと不思議に思いました。

事情があって名古屋に家族ともども戻りました。
毎週日曜日が休みという、聖書のような仕事場は本当でした。
もうそれだけでも幸せでした。

今は都市では週休二日が普通になりました。
時代は大きく変化しました。

土木の仕事に携わったときに、ずっとはする仕事ではないと
直感しました。
そして次に建材の仕事に移りました。

その後、同業種の新しい会社を立ち上げました。
バブル期の前後、ものすごい繁栄の中で感じました。
この仕事ではない・・・・・と。

そして追い続けた直感、走り続けた直感が道を与えました。
生き生きとした世界を望み、実践すること。

できるだけ多くの方がしていて楽しい仕事を作ること。

長く続いた化学的なまた科学的なエネルギー放出型の
世界を、エネルギー吸引型に変える実践。
楽しくワクワクする道です。
誰にわからなくてもいい。
一人でいい。
そう感じさせる世界が広がっています。

人間は生まれ、老いて、苦しんで死ぬと定義されている。

そしてたくさんの出会いや別れを繰り返し、感情的に
揺さぶられながら、人間のこの世の人生を終えます。
いつそれが終わるのかわからない。

若くして無念だっただろうこの世の人生の終わりを
幼子を残して迎えなければならなかった運命の人。

知ればそれはすべて自分のことでした。

与えられた今生を、いえもしかして選択したかもしれない今生を、
できる限り自らのうちから湧き出る気持ちを頼りに生かされたいと
願います。

人生は「やらせ」のようなものかも知れませんから。