「マイアー・アムシェル・ロスチャイルド」 奥の院通信 2/12

マイアー・アムシェル・ロスチャイルド

イギリスでは1746年4月のカロデンの戦いで、正統なスチュアート王朝に戻そうと活動していたジャコバイトが鎮圧され、イギリスは奥の院のものと確定した。その半世紀前の1698年には、彼らは彼らの民間銀行であるイングランド銀行の設立が許され、彼らはイギリスの通貨発行権を手にしていた。従って、この時は既にイギリスは奥の院の総本部となっていた。
 この2年前の1744年2月23日、ドイツでマイヤー・アムシェル・ロスチャイルドが「ホフ・ユーデン(宮廷ユダヤ人)」の子として誕生した。ホフ・ユーデンは王侯貴族の財産を管理する金融屋である。ロスチャイルド家はヘッセン侯国の宮廷御用商人として出発している。
 1750年、マイヤーの父・アムシェル・モーゼズ・バウワーはフランクフルトに定住する。そして1755年10月にそこで没した。この時、息子のアムシェル・マイヤーはまだ11歳であった。
 この年、イングランド銀行がイギリスの長期国債の購入を独占する。そしてその国債を準備金としてポンドの通貨発行を独占した。つまりポンドの発行権を独占した。

 カッツェンシュタインは『ユダヤの歴史』で、「1750年にはアムステルダム及びロンドンの両証券取引所はユダヤ人が牛耳っていた」と書いている。この時、ユダヤ金融資本(奥の院)が既にイギリスとオランダの経済を牛耳っていたと言える。
 1753年、イギリスの王・ジョージ二世がユダヤ人はイギリス臣民であることを許すという「帰化法」を議会で通す。しかし、この時はイギリスの労働者の猛烈な抗議が起きて、この「帰化法」を廃止せざるをえなくなった。イギリスでは1290年にユダヤ人を追放している。そして彼らが300年後の1600年にまた戻ってくるまで、イギリスにはユダヤ人はいなかった。その後彼らはチャールズ1世を公開処刑し、この地を支配するようになったことが庶民には分かっていたからである。
 いつの時代もユダヤ人の要求を通すのは為政者(王)の方で、反対するのは庶民である。ユダヤ人は王に金を渡してご機嫌を取り、庶民を搾取するからである。王はユダヤ人に徴税業務を任せ、徴税官となったユダヤ人は、情け容赦なくこれを取り立てる。ユダヤ人に徴税させると、どんなことをしてでも彼らは税を取り立ててくるので、王としては便利なのである。
 1757年、マイアー・アムシェルは13歳でザームエル・オッペンハイマーの孫・ヤコブに弟子入りする。1763年まで6年間ここで修行した。この時点では、ロスチャイルド家はまだ欧州における金融屋としての地位はそれ程高くはなかった。
 イギリスでは1760年10月25日、ジョージ三世(ジョージ二世の孫、ハノーバー家三代)が22歳でイギリス王に即位し(~1820年)、1820年死去するまでおよそ60年間王位にあった。このことがイギリスに本拠を構えた奥の院にとっては幸いした。イギリスという国を完全支配し、世界の奥の院としての基盤作りに好都合であった。
 その後、1773年、30歳になったフランクフルトのマイヤー・ロスチャイルドは、裕福で強い影響力を持つ12人の富豪を招き会合を開いた。
 弱冠30歳の彼は、「資金をプールすることに皆さんが同意すれば、世界革命運動を支援、指揮する権限を獲得でき、それを行動の手引きにすれば、全世界の富・天然資源・労働者に対する支配権が得られる」 「ピューリタン革命はあまりに時間が掛かりすぎ、反動勢力(ジャコバイト)を穏当な方法で排除できなかったし、大衆の支配を素早く実現するための計画的恐怖支配が効果的に行われなかった」などと、ここで生じた失敗を指摘した上で、「しかし、結果としては所期の目的である革命(清教徒革命)は実現し、1694年(イングランド銀行設立)以来、自ら誘発してきた戦争、革命のための戦費を政府に貸し付けることで、確実にイギリス国家の負債を増大させた」と提案した。
 この時のマイアーの提案は承認され、ここに彼らの金融カルテルが出来上がった。奥の院の権力の基礎がここに完成したのであった。ここで賛同を得たマイヤーは、更に自らの革命計画を明かす。世界中の国を潰していくという革命計画を明かしたのである。

「コメント」 以後、ロスチャイルド家を中心にした奥の院は、この計画を実行に移す。その後の世界の歴史は、この計画通りに進んでいくことが分かるのである。現在はこの奥の院のことをディープステートと言っている。奥の院とディープステートとは同じものではない。奥の院は彼らの奥に、目立たないように存在している。誰が実際に、そこにおわしますかは分からない。

「太平の夢を貪っていた」とされる江戸時代の8代・吉宗が将軍であった頃(延享年間)に、マイヤー・アムシェルは誕生し、人類への侵略を開始していたことになる

『いつの時代もユダヤ人の要求を通すのは為政者(王)の方で、反対するのは庶民である。』とのご指摘だが、この「魂を売る」行為は奥の院特有のものでなく、人類の古典的な「処世術」でもあろう。

それは、12~13歳の頃に読んだ「人間の条件」で、強烈なインパクトと共に印象に残っている。
その影響か、姑息な行いや詐欺的な振る舞いに対して抱く嫌悪感は、我ながら尋常でないとさえ感じている。庶民には為す術がないのかとも思うが、それでは奥の院の暴虐を甘んじて受け入れていることになる。

今、「ジェノサイド」と世界中が批判を始めたウイグル・チベット・モンゴル・香港での暴挙を、当面の目標に設定して、「庶民の力」が行使できる間に排除しなければならない。
そのためには、地球上の全庶民が例外なく、力と意志を統合して臨むことが欠かせない。

『中国では儲けさせてもらっているので…』と、都合のいい場合だけを取り出す姿勢は、もう慎むべきだろう。

「切り取り」「捏造」「執拗な攻撃」だけでは、組織委員会の会長は倒せても、奥の院を葬ることはできない筈だ。

本日も、ご指導ありがとうございました。