令和4年ですから二年前。
深いご縁の肉親の全てが肉体を脱ぎました。
最後は関東立川に住まいする当時71歳の妹。
両親、兄弟姉妹の5人はすべて他界しています。
一番長く生かされたのが兄の76歳。
その同じ年齢に今年令和6年になる自分です。
この頃、幼い頃のいろんなことが思い出として
蘇ってまいります。
小学三年生になった夏休みに森本家(今は養子で山田です)の
実家がある三重県名賀郡青山町羽根で一か月を過ごす予定の
旅が与えられました。
「まあちゃんいいか、近鉄に乗って中川という駅で
乗り換えて、阿呆(あお)で降りるんだよ。
降りたらおじさんが待っててくれるから」
そう母に言われて家を出ます。
すべて母が新調してくださったいでたちでです。
真っ白なズック靴。
茶色の半ズボン。
そしてシャツは黄色の赤銅鈴之助のたくさんのひと模様の
ほこらしい姿でさっそうと出かけます。
赤銅鈴之助はその頃流行っていた剣士の漫画です。
母は父の実家にみすぼらしい子どものすがたを
見せたくはなかったんでしょう。
随分無理したと思います。 “幼い頃の思い出 小学三年生まあちゃんの一人旅 その1” の続きを読む