再録 随想 伊路波村から51~ある集い

およそ一年ぶりに飲み屋さんでの集い。

学生時代の5名が(いつもですが)集いました。
70歳近くの年齢になりますと、さまざまなそれぞれの
家族や親類の方の変化が大きく、また自身の体の
状態も変化して、すこし開催の時間的な間が伸びていました。
酔うほどに話が広がって、4時間です。

四国巡礼の旅に出かける機会が多い方もみえて、
「般若心経」や「この世の真理」の話にもなりました。

仏説についてその意味は「色即是空 空即是色」につきること、
不変なる物は空で、変化するもの(無常)は色、とわかったような
言葉が酔いに任せて口をついて出てきました。

翌日再び心経の意味を調べていました。
今まで何度も学んではいたのですが、
その場その場で理解が違う感じです。
宇宙や人生の真理を知って、そのあまりの単純さに
心打たれたブッダでしたが、このことをたった一言の
人は「無明」ということばで語り、「無明」を去れと
説き続けたようです。
仏教の始まりです。

「心経」の学びから始まって、仏陀のことばの調べから
気になった言葉群を紹介させていただきます。

☆最大の名誉は倒れないことではない。
 倒れるたびに起き上がることである。

☆因果によるものはすべて「無常」
 このことを知るとき、人は苦しみから逃れられる。

☆眠られない人に夜は長く、疲れた人に道は遠い、
 正しい教えを知らない人にその迷いは長い。

☆壮大な岩が風に動じないように、賢者は非難と賞賛に動じない。

☆地上の王座より輝かしく、世界の支配よりすばらしきものは、
 解脱の最初の法悦の瞬間である。

☆愚かな人は「私には息子がいる」「私には財産がある」などと
 言って、それで思い悩むが、自分自身がそもそも自分のものではない。
 ましてや息子や財産が自分のものであろうか。

気になるってことは、できていないことなんですね。

まずブッダの「無明をされ」を日々すこしずつでも
実践したいものと感じさせます。