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昨日の通信で書いたロバート・ヒッグス博士(77歳)の講演の続きです。
これらの事実以外にも、数々の事実が確認されていますが、ほとんどは新しいものではありません。多くは1940年代から一般に公開されてきたものです。1953年頃にはすでに、歴史家ハリー・エリマー・バーンズが1930年代後半から1940年代前半にかけて(昭和初期)、アメリカの外交政策について膨大な資料をもとに編纂した文献を、(今では)誰でも読むことができ、第二次世界大戦におけるアメリカの責任を、さまざまな側面から示しています。
つまり、ルーズベルト政権は自国を戦争に巻き込み、遅かれ早かれ参戦できるように、さまざまな手段を使って、狡猾に動いていたことが分かります。願わくは、米国が侵略者の一方的な攻撃の犠牲になったように見せかけて、世論を戦争に巻き込む形で、ヘンリー・スティムソン陸軍長官が戦後証言したように『我々には日本による明白な先制攻撃が必要だった』のである。
しかし、この戦争から70年経った現在、このような歴史を知るアメリカ人は1000人に1人、いや1万人に1人もいないでしょう。あまりに巧妙にルーズベルト、アメリカ、第二次世界大戦が、美化されてきたため、「アメリカは『善良なる戦争』に参戦した」という考えが、教育界や言論界を完全に支配してきたのです。
ここで、今まで述べたことの背景と、いくつかの追加事項を説明したいと思います。
19世紀後半、日本の経済は急速に成長し、工業化が進みました。ところが、日本には天然資源がほとんどないため、急成長していた産業の多くは、以下のような資源に頼らざるを得ませんでした。石炭、鉄鉱石、鉄屑、錫、銅、ボーキサイト、ゴム、石油などの輸入原料です。アメリカや欧米諸国の植民地であった東南アジアから原料を輸入できなくなれば、日本の産業経済は立ち行かなくなる状況でした。
国際貿易を行うことで、日本は1941年までに比較的高度な産業経済を構築していました。ますます強力になる陸軍と海軍を支えるためのコンビナートも建設されました。これらの軍備によって、日本は朝鮮半島や北支那(満州・北支那)など、太平洋や東アジアの様々な地域に勢力を拡大することができました。これは、アメリカが増大する工業力を利用して軍備を整え、カリブ海や中南米、さらにはフィリピン諸島にまで勢力を拡大したのと同様です。
1933年には、フランクリン・ルーズベルトが大統領になり、米政府は日本人を嫌い、支那人にロマンティックな愛情を抱く男の支配下に置かれました。ルーズベルトの祖先が支那貿易(アヘン貿易)で財をなしたからだ、と推測する作家もいます。
ルーズベルトは、ドイツ人全般、特にアドルフ・ヒトラーを嫌い、個人的にも外交的にも、親イギリスの傾向がありました。しかしルーズベルトは、1937年にニューディール政策が頓挫するまで、外交政策には、ほとんど関心を示しませんでした。その後、前例のない3期目の再選を目指すなど、政治的野心を満たすために、外交政策に大きく依存し始めます。
1930年代後半、ドイツが再軍備と領土拡大を積極的に求め始めると、ルーズベルトの政策は英・仏と緊密に協力し、ドイツの膨張に対抗する方策を講じました。1939年に第二次世界大戦が始まると、アメリカの援助はますます増大し、「取引」という大義名分で膨大な軍需物資を(英・仏に)供給しました。アメリカの参戦を目前にして、英米の軍部は密かに共同作戦の計画を立てていました。
ヒッグス博士の演説の続きは、また明日の通信で書きます。
博士はここでルーズベルトの日本嫌い、政治的野心について話していますが、確かにこれは事実である。しかし、彼一人の思いで政治は動いていたわけではない。そこには、奥の院・ディープステートの「日本潰し」と言う固い、しかも一貫した決意があったことを見逃してはならない。寧ろ、彼らが、ルーズベルトという人物に、彼らの決意を実行に移してくれそうだと、白羽の矢を立てたのであった。だからこそ、彼らはルーズベルトを前例のない3期目大統領にしたのであった。
昨年の大統領選挙で、大掛かりな不正選挙を行い、トランプ前大統領を蹴落としたことと、この前例のないルーズベルト3選とは、全く同じ、大掛かりな政治的謀略事件であった。そして今、ウクライナでロシアのプーチン大統領に、戦争を起こさせようと画策している。同じ人たちだから、することも同じである。世界中で「プーチンは悪い」と大騒ぎさせ始めたのである。
彼らは、何とか第三次世界大戦を勃発させたい、しかもプーチンが始めたとしたいのである。歴史はまた繰り返すのか。再び、千万単位の人が、大量虐殺されるのか、いや今回は億単位の虐殺が行われるのか。前回の犠牲者であり、犠牲国民である日本人としては、見たくない地獄絵図である。