2779「神さまの領域」2022.8.5 自分で自分を自分するから

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今回は「いっぷくからのありがとう」さんの2022年8月2日の記事を紹介します。

「神さまの領域」

ブログの記事の内容のせいか、読みにに来られている方の多くは、

幸せで悩みなんて一つもない・・そういう方々ではなく、

今まさに、悩んだり、苦しんだり、悲しんだり、悔んでいらっしゃる方が多いようです。

ですが、それは「裏返しの宇宙構造」、

神さまの視点から見れば本当は、大変ラッキーで、神さまの贈り物のうち、先に届く、

「悲しみ、苦しみ、苦労」を、今現在 頂いており、

それが過ぎれば、その次の贈り物

「幸せ、喜び、楽しみ」が、もうすぐ頂けるという状況でもあります。

神々の恩寵は、二段構え、セットで来るからです。

神様はお金や健康といった目に見えるものではなく、心の成長だけを見ているからです。

私たち人間は、悩みや苦しみの中でこそ、

人の心の痛み、苦しみ、悲しみを理解することができ、

人々に寄り添い生きていくことができます。

そして、深く深く、人生について、生命について神について、考えることをします。

目の見えない友達のために、できること・・・・

そのような辛く見える経験をする事で、

何もない日々の平凡の暮らしの中にこそ、幸せがあったと、気づけるからです。

既に、必要なものは、全て神様が準備してくださっていたことに、気づけるからです。

人間にとって、一番大切な心「ありがとう」、感謝の心が芽生えるからです。

まだ神さまの贈り物を受け取る心の準備ができていなければ、

決して「悲しみ、苦しみ、苦労」を、いただくことはありません。

自分の手には負えない現実を目の前にして、お辛い気持ちもよくわかります。

ですが、その状況の中にこそ、神々は現れてくださいます。

どうぞ、勇気と希望をもって、進んでください。

今日ご紹介するのは、小林正観さんが、どなたかの相談を受けたときのお話です。

就職活動や結婚についての相談や、

「末期ガンで余命3ヶ月なのですが、どうしたらいいでしょう?」

という相談を受けた正観さんは、毎回次のような回答をされたそうです。

「今、『自分がどういう状況に置かれているのか』について

感想を持つ必要はないし、評価評論は、いりません。

今、自分がやるべきことは、自分の目の前にいる人を大事にすることです。

やるべきことがあったら、それをやればいい。

結婚も就職も死も、今、自分の目の前にないのだから、

考えなくてよいのではありませんか。」

また正観さんは、三浦綾子さんのエッセイ『生きること思うこと』を読んで、

「そこから先は、神の領域」

という言葉に心惹かれたそうです。

「もし、ガンになった人が、『ガンと闘うぞ』と決めたとすると、

神の領域に踏み込んで、闘おうとするから、つらい。

仮にガンになって、『3ヶ月、4ヶ月で死ぬ』と言われたら、

『そこから先は神の領域と、腹をくくる』という考え方もある。」

三浦綾子さんは、結核、ガン、パーキンソン病を患われたそうですが、

「これにはどういう意味があるのだろう」などと考えることはなく、

「そこから先は神の領域」という思想をお持ちだったから、

心穏やかに生きていくことができたのだと思う・・・

そう正観さんは書いておられます。

さらに正観さんは、

「『なんで私がガンになったのか』と嘆いている間は、

『死に向かって一直線に全力疾走している』 ことを覚えておいてください。

『私は悪いことはしてこなかったのに、なんで病気になったのか。

どうしてこんなひどい目に遭わなくてはいけないのか』と、

その現象を否定した瞬間に、全速力で死に向かって走り出すように思います。

なぜ、その病気になったのか。

それは、『すべてを受け入れる (感謝する) 』ための訓練なのかもしれません。

命をかけて、その訓練をしている、と解釈することもできそうです。」

また

「すべての人が、学校教育や社会の中で

・人と闘うこと、

・人より抜きんでること、

・人と争うこと、

・人と比べること

を教わります。

でも、

・大病をした、

・大事故に遭った、

・災難・トラブルに巻き込まれた、

・寝たきりの親の介護を何年も続けた…

など、

普通の人が、一般的に『苦労』『大変なこと』といわれる出来事に身を置くと、

全く違う価値観で生きることができるようになります。

この人たちは、『普通に生活できることが、どれほど幸せか』

ということを知っています。

辛い経験をしたことで、

・今のままでも、幸せである

・自分も相手も、今のままで100点である

ことに気づいたのです。

幸せとは、今、足りないものを探して、手に入れること ではなくて、

自分がすでにいただいているものに感謝し、自分が恵まれていることに気がつき、

嬉しい、楽しい、幸せ…、と生きていることだと仰います。

皆さんは、

・不本意なこと、

・悲しいこと

・辛いこと

が起きた時に、不平不満、愚痴を口にしてはいませんか?

あの時、ああすればよかった

こちらの方を選べばよかった

そのように、自分ではどうしようもないことに、 「神さまの領域」のことに対し、

メソメソ悔んだり、後悔して、自分を責めてはいませんか?

ですが、今まで、ご自分で判断して、選択してきた道は

無意識の内に、全部、ベストな選択をしてきたのです。

過去を振り返って、「あぁ、あの時失敗した。 恥ずかしい」

そんなことを思うことはありませんか。

ですが、それらを超えてきたからこそ、今の自分があるのです。

その経験が、絶対に必要だったのです。

今の自分は、過去の自分よりも、最高・最善の自分です。

いままで多くの経験をしてきました。

過去に自分で選んだ道・方向は無意識の内に、私たちが生まれる前に決めて来た

道を選んでいる (選ばされている) からです。

病気や、ケガ、失業や、失恋、離婚など、全ての全てが「神さまの領域」のことです。

私たちが、どうこうする余地は 1%もありません。

そして「神さまの領域」とは、私たちを、苦しめたり、悲しませたり

付き落としたり 見放したり、そのような 冷たい領域ではありません。

一見、辛く、悲しい道に見えて、全ての全てが、私たちの魂を光輝かせるための

温かで、無条件の愛に満ち溢れた領域です。

きっと、それはこの世を去り、亡くなる時に、気付かれることでしょう。

今は、分らないかもしれません。

それは、ブッダが悟った「縁起の法則」が厳然と働いている領域です。

そのような世界の中で、そのような地球で。

「神さまの領域」、神さまの意思を知る由もできない私たち人間に、できることは、

まさに自分の目の前にいる人を 大事にすることです。

それこそが、このような環境に私たちを置いて下さった

神さまが、一番望んでいらっしゃること・・・

置かれた場所で咲きなさいと言うことです。