時は流れて  020830

朝通勤の車中で信号待ちをしていた。

目の前の太平通り(国道)の端を左側通行であるく
ひとりの中年女性が目に入った。
車道を歩いているのだ。

白いブラウスに黄色いスカート姿。
うつろな表情で黙々とそしてふらふらと歩いている。

ものすごいスピードで女性のヨコを通過する車の群れ。
彼女にとって法律も恥じらいもそして生きる目的も
何も意味をなさないかのよう。

それでも活かす力は車道の一番端を歩かせている。
胸が一杯になった。

彼女に何があったのだろうか。
今を捨てたいわけは何なのだろう。

何故そのシーンを自分は見たのだろうか。
行き過ぎればあったか、なかったかのようなこと。

それでも想いだすもっと以前の過去のシーンは過酷なもの。
自分に関わることだったらあまりにも重大なことなのに。
彼女の家庭はどんなだろう。

どんな想いで家族は暮らしているのだろう。
替わってくださっているあなたよ、どうぞいのちを生きてください。
祈らずにはいられない。

時は流れて、

今の幸いを大きく受け止めた朝でした。