非日常が伝えるもの

この国や世界が同時に非日常を味わっています。

国によりますが外出禁止が出ていて、
もし外出すれば逮捕される国。

食料を買いに外出することも許されず
軍の車が配給に来る国。

そんな国とは異なり、国民の主権を優先する
この国にはそのような厳しい様子は見られませんが、
右に倣え、人と異なることを避け嫌う国民性が
規律正しい行動をとらせます。

命にかかわる恐怖に恐れ、
経済が縮こまって、先の収入の不安や、
職を奪われるかもしれない不安におののいています。

他人を阻害し、他人を遠ざけ、家族さえも遠ざける事実。
他人の行動が大方の人と異なることを非難し、
匿名で中傷し、また暴力的な実際の行動をする人々。

分離を助長するニュースの数々が毎日テレビや
新聞やネットに流れます。

そしてそのさまざまな不安感が国への依存と不満を
増大させます。
さらにその国の施策が遅々として進まぬことに
不安や不満そしてさらに依存と恐怖を増幅させるようです。

国への依存が最高潮に達した時点での
政策をよく見極める必要を共に深く
考慮する必要を感じさせます。

他方他人が何をしていようが我関せずで、普段通りの
生活を静かに送る人々や、こんな時ほど助け合いと、
風評を無視して縁のある飲食店を転々とまわって
利用をいつもより多くされる人々。

さらにご自分の縁ある人たちと一緒になってクラスターとか
何とか全く気にされず朝やお昼や夕方に宴をして
御縁のお店を助ける人たち。

非日常はまさに個人個人の今までの付き合いの
本質をあぶりだします。

まだこのように自粛のお触れが出ていなかった頃の
あるリサイタルコンサート。
まだ冬の気が残る会場のドアを開け放ち実施。
いつもの年ならほぼ8割の席が埋まるのですが、
観客はほぼ3割。

歌い手は語ります。

「命がけで来てくださった。」

友達、会社、家族、恋人 、様々な関係の真実が
浮き出る非日常によって、今まで隠れていた真の心が浮き出ています。

この非日常に深い感謝をしながら、すべての方々の安寧を
祈念しています。