致知出版社 一日一話 読めば心が熱くなる・・ 第二弾 11 「鬼塚さんの供養祭」

林 覚乗 南蔵院住職

 長崎県の時津町に、打坂という急勾配の坂があります。そのバス停のそばに建てられている記念碑とお地蔵さんの前では、毎年慰霊の行事が執り行われています。
 昭和二十四年のことです。地元長崎自動車のバスが乗客を乗せて、この坂を上がっていました。坂の半ばに差し掛かったとき、突然エンジンが故障し、バスは止まってしまいました。
 運転手はすぐにブレーキを踏んでエンジンをかけなおそうとしましたが、ブレーキが利かない。補助ブレーキも前身ギアも入りません。三重のトラブルが重なって、バスはずるずると後退し始めたのです。そのバスには、鬼塚道男さんという二十一歳の若い車掌が乗っていました。運転手は大声で、「鬼塚、すぐ飛び降りろ。棒でも石でも何でもいい、車止めに放り込んでくれ!」と指示しました。鬼塚さんはすぐに外へ飛び出し、目につくものを車輪に向かって片っ端から投げ込みました。
“致知出版社 一日一話 読めば心が熱くなる・・ 第二弾 11 「鬼塚さんの供養祭」” の続きを読む

2700「ありがとうと言うために生まれて来た」2022.5.17 自分で自分を自分するから

https://tenmei999.blogspot.com/2022/05/27002022517.html

 今回は「いっぷくからのありがとう」さんの2022年05月10日の記事を紹介します。

「ありがとうと言うために生まれて来た」

日本語の「ありがとう」と言う言葉は、物凄い力を秘めています。

外国語にも翻訳すれば、同じ意味の言葉がありますが、

言霊としての「ありがとう」には遠く及ばないそうです。

この言葉があるために、日本に転生して来たいと希望する魂は

他の国を圧倒的に引き離し、行列待ちの状態だそうです。

今日の内容は、病気で、早くに亡くなったお子さんのお話です。
“2700「ありがとうと言うために生まれて来た」2022.5.17 自分で自分を自分するから” の続きを読む

奥の院通信から R4 5/17 「ウクライナ人の現地からの証言」

https://okunoin.fc2.net/blog-entry-940.html

 日本のテレビなどほとんどのメディアでは、ウクライナのネオナチ組織アゾフ連隊を正義の味方のように扱っているが、事実が分かっていないにしても、意図的だとしても、これらメディアの「報じない自由」は、のちに大きな禍根を残すことになると思う。もうおよそ1ヶ月余り前の情報であるが参考のために書いておく。これが実態である可能性が高い。いま起こっているマリウポリ製鉄所のロシア軍による攻撃の前の時期である。

【証言A】
(2月のロシア軍侵攻時)サイレンを鳴らさなかったマリウポリ市長、8年間防空壕一つ用意しなかった市長。私たちの避難所は,塵のように崩壊していた。市長は何をしていた?彼は街を運命に任せ、私たちを見捨てたのです。1ヶ月間、食料も水も電気もガスもない。1ヶ月間パンもガスもないのよ。国中にこれを知らせて下さい(取材者に対して)。市長は民を見捨てた。
“奥の院通信から R4 5/17 「ウクライナ人の現地からの証言」” の続きを読む

致知出版社 一日一話 読めば心が熱くなる・・ 第二弾 12 「私たちには帰れる祖国がある、大地がある」

杉山 まつ ワシントン靴店 創立者

 当時、台湾は日本の植民地でしたから、たくさんの日本人が住んでいました。農産物が豊かで治安のよい台湾を、私たちはすっかり気に入って永住の地と決めて暮らしているうちに、いつの間にか十年が過ぎてしまいました。
 台湾は日本の敗戦と同時に無政府状態になって、不穏な空気は日増しに強くなるばかりでした。身の危険を感じた日本人は、ひっそりと家の中にこもり、一日も早い帰国を望んでいました。その時、蒋介石総統は、「恨みを以て恨みに報いず、それを犯したものは極刑に処す」という内容の広報を出しました。そのおかげで、無事、敗戦の翌年には、台湾に住んでいた五十八万の日本人は、日本へ送還されることになりました。
“致知出版社 一日一話 読めば心が熱くなる・・ 第二弾 12 「私たちには帰れる祖国がある、大地がある」” の続きを読む