良寛さんの涙 030626

ここは、越後の国(今の新潟県)です。
激しく雨が降るなかを、ひとりの女の人が、
良寛和尚の庵を訪ねてまいりました。
良寛さんが迎えてみると、弟、由之(ゆうし)
の妻でした。
「こんな天気の悪い日に、わざわざ訪ねてく
るとは、よほどのわけがあるのだろう。さあ
さあ、お入りなさい」
と、話を聞いてみると…。

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台湾と日本 030514

伊路波村びとであるKさんから一冊の小冊子をいただいた。
著者は許文龍さん。許さんは、台湾の奇美実業というABS樹脂で
世界一の企業の理事長である。許さんは日本の台湾における植民地
政策は、西洋のそれとはまったく異なっていたことを、体験を混え
て多くの人々に語り続けている。

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ジョージワシントンの処世訓 ~内外ニュースから~

☆ジョージ・ワシントンの言葉
1、仲間とともに行動するときは、仲間に対する思いやりがなくてはならない。
2、他の人々がいる場所で、一人でハミングしたり、指や足でリズムを取ったりしてはいけない。
3、他の人が話しているときにしゃべったり、立っているときに座ったり、止まったときに歩き続けてはいけない。
4、話すとき、相手に背を向けてはいけない。だれかが書いたり読んだりしているテーブルや机を揺すってはならない。人に寄りかかってはならない。
5、へつらう人になってはいけない。一緒に遊んで楽しくない人と遊んでもいけない。

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ITの時代とは?~中村公隆師の応え~020201

―― いまITの時代が始まろうとしていますね。
日本は大分遅れているようですが、要は時間、空間をどれだけ自分の中に
感じる生き方ができるかということでしょう。それこそ、「妄執の差別を
時と名づけ、座を立たずして一切の仏事を成ず」で、全ての人がITから
始めて、大慈悲に生きる時代が来る、そのように祈るばかりです。
人類が生き残り、繁栄をつづけるために、人間が自分たちにもらっている
能力を次々に見つめていく。気がつく分量のなかに科学も宗教もみなあっ
たわけで、これはどこまでいっても、本質的には一つでありながら二つで
すし、二つでありながら一つでいかなければならない。そんなふうに思い
ます。人間の認識の能力として、どちらか一つということはないんです。
「皆即」ということだと思います。

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思いを強く ~高木壮一郎さまの書簡集より~ 010625

思 い を 強 く
                 岩田克也(エルモ社社長)
暗くて厳しい昨今ですが、偶々、福井達雨先生に出会い、一服の
清涼剤をいただいた一刻を過しました。先生は学生時代に知能障
害児の世話をするのが天職だと確信し、以来、47年に亘って、
彼等と生活を共にしてきた止揚学園(滋賀県能登川町)の創設者
です。
おもしろい話の中で、先生は、

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葦生杉の世界 ~京都・美山の古代森~ 010516

葦生杉の世界.jpg
こんなにもおおきくてどっしりとした樹に身近に迫ったのは、生まれて初めてだった。まるで、ひいおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんに出逢ったような気持ちになった。5月13日の慈藹塾『美山杉に出逢う』に参加したぼくは、美山杉(本名:葦生杉【あしょうすぎ】)に対面して言葉を失った。屋久杉は最高樹齢7500年、葦生杉は最高樹齢5013年という数字上の比較はまったく意味をなさなかった。

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