森 信三 運命をひらく 365の金言 17 「人を知る五つの視点」

人を知る五つの視点

 人を知る標準としては、第一には、
それがいかなる人を師匠としているか、
ということであり、第二には、その人が
いかなることをもって、自分の一生の目標と
しているかということであり、第三には、
その人が今日までいかなる事をして来たか
ということ、すなわちその人の今日までの
経歴であります。そして第四には、その人の
愛読書がいかなるものかということであり、
そして最後にその人の友人いかんということで
あります。
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森 信三 運命をひらく 365の金言 16 「しつけの三原則」

しつけの三原則

一、朝、必ず親に挨拶をする子にすること。
二、親に呼ばれたら必ず、「ハイ」とハッキリ
  返事のできる子にすること。
三、ハキモノを脱いだら、必ずそろえ、
  席を立ったら必ずイスを入れる子にすること。
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森 信三 運命をひらく 365の金言 15 「やり抜けば火が点る」

やり抜けば火が点る

 すべて人間というものは、たとえ頭脳は大した
人ではなくても、その人が真に自覚さえすれば、
一個の天地を拓くことが出来るものです。

 だから人間は、世間的な約束事などには
囚われないで、自分のしたいことは徹底的に
やり抜くんです。そうすれば、そこに一つの
火が点されます。
如何に長いトンネルでも、掘る手を
止めねば、何時かは必ず貫通するような
ものです。

森 信三 運命をひらく 365の金言 13 「トップの姿勢」

トップの姿勢

 たとえていえば、学校に入ったらこの学校が
果たして何段であるということが、もう一分と
かからないうちに分かる。それは生徒の履物の
揃え方です。だらしがないところは駄目です。
これが一番手っとり早い。
それから自転車置き場を見たら、スーッと
みんな同じ方向になっているのはいいとかね。
校庭に雑草やゴミがあるのも駄目ですね。
等々・・・・。
でも再建の一番の根本は、最高の人が
ゴミを拾う事です。
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森 信三 運命をひらく 365の金言 11 「実践の第一の秘訣」

実践の第一の秘訣

 実践=実行の秘訣ですが、わたくしは、
それは決意し覚悟を決めて、まるで断崖から
身をおどらして飛び降りるようなつもりで、
着手するほかはあるまいと思うのです。
ところが世上多くの人は、この種のこつというか
呼吸というか、それを知らないで、ただ頭の中で
考えるだけですから、やがてそれをやるのは、
めんどう臭いということになって、せっかくの
よい考えも、つい実行に移されないで、そのまま
消えてしまうことが、少なくないわけです。

 つまり、せっかくよいことを考えても、
単に頭の中で、青写真にしてみただけで、
やがてまた、頭の中から消え失せるわけであります。

 かくして実践の秘訣とは、要するに自分の思いついた
考えは、時をおかず、ただちに実践に移すという
ことであり、それには、一大決心、覚悟をもって、
まるで、断崖から身をおどらすようなつもりで、
ただちに実行に移すことであります。
同時に一旦着手しさえすれば、その後は
比較的容易ですから、実践の秘訣は、結局
まず着手するということであり、さらには、
それへの、決意といってよいかも知れません。

森 信三 運命をひらく 365の金言 10 「本との縁づくり」

本との縁づくり

 諸君、書物というものは、ただ撫でる
だけでもよいのです。ちょっとでも
開いてみればさらによろしい。
それだけでも功徳のあるものです。
つまりそれだけでその本に縁が
できるからです。
いわんや一ぺージでも読んだとしたら、
それだけ楔を打ち込んだというわけです。

 本を読む場合、分らぬところはそれに
こだわらずに読んでいくことです。
そうしてところどころピカリピカリと
光るところに出合ったら、何か印を付けて
おくもよいでしょう。
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森 信三 運命をひらく 365の金言 8 「生き方の種まき」

生き方の種まき

 皆さんが今日、種をまかねばならぬその種の
中味は何かということだ。それはね、幸福の種だ。
ある意味で、一番まちがいのない言い方をすると、
人生の生き方の種まきなんだ。それを、皆さんの
言いなれた言葉でいうと、幸せの種といえるだろう。

 しかしね、これは大事なことなんだから、
言っておくがね。幸せというものは、幸せを願ったら、
とかく与えられんものだということですよ。
これは今日わたしが、皆さんにお話ししたいことのうちの、
最も大切なことの一つです。

 幸福というものは、幸福を願ったら、かえって
与えられない。そしてもっとほかのことを願ったら、
その願いとして与えられるんだな。