吉田松陰 「覚悟の磨き方」 池田 貴将 著 8

また会いたくなる人

毎日、少しずつ「いいこと」を積み重ねていると、
本人も知らないうちに、身のこなし方が洗練されていき、
顔とか背中から存在感があふれてくるものです。
どれだけ外見に気をつけたところで、
この魅力に及ぶものではありません。

吉田松陰 「覚悟の磨き方」 池田 貴将 著 9

感動は逃げやすい

山の小道というものは、
人が通っているうちは道ですが、
ひとたび人が通らなくなると、
すぐに草が生え、ふさがってしまうものです。
人の心も同じで、
良い話は誰でも好きだから、
すぐに影響されて「自分もがんばろう」と決意しますが、
何も行動に移さないと、すぐに心から逃げてしまいます。
道ができるか、ふさがるかは一瞬です。
やってみましょう。
人はいつでも、いまこの瞬間から変われるのですから。

吉田松陰 「覚悟の磨き方」 池田 貴将 著 10

流れを変えるのは自分の行動

幸運とか不運というものは、
天から無差別に降ってくるものではなく、
すべて自分の方から求めているものなんです。

そのことを思い出すことができれば、
他人のせいにしたり、
組織のあり方に腹を立てたりすることなく、
「自分の行動を変えよう」
という発想に行き着くことができるはずです。

吉田松陰 「覚悟の磨き方」 池田 貴将 著 11

夢を引き継ぐ者

「自分が実現させたいこと」について、
何度も考えて、考えて、考え尽くすこと。

人と話すときは、
その会話のはしっこでもいいから、
「自分が実現させたいこと」について語ること。

平和や安定を愛しながらも、
いつまでも続く平和や安定はない、
という事実を、つねづね自分にいい聞かせること。
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吉田松陰 「覚悟の磨き方」 池田 貴将 著 12

小さな肉体、無限の心

この肉体は自分、かつ一時的なものであり。
この心は宇宙、かつ永遠のものである。
というのが私の考え方です。

ですから、自分の肉体を誰かのために使っている人は、
いつもいきいきと輝いていますし、
反対に、自分の心を、自分の都合にふりまわされている人は、
いつも暗い感じがします。

いつか肉体が焼失しても、
まっすぐに生きた心は滅びません。
未来永劫、人々のこころのなかで生き続けるのです。

吉田松陰 「覚悟の磨き方」 池田 貴将 著 13

最高の一文字

誠。
この一文字をよく味わってみてください。
何度でも心に刻んでください。
私欲を捨てて、誠に生きましょう。
年齢とは関係ありません。
その覚悟が出来た瞬間から、
ようやく本当の人生がはじまるのですから。

吉田松陰 「覚悟の磨き方」 池田 貴将 著 15

行動力を生む心がけ

日頃から威張っている人ほど、
いざっていう時になると黙りこんでしまいます。

日ごろから「やる」って言いふらしている人ほど、
いざっていうときになるとなにもやらないものです。

未知なることを知ろうとすること。
本質を見抜こうとすること。
その意識が一番、行動につながります。