再録 随想 伊路波村から101~祈るしかない

世界の遠くにおきた自然の猛威で
いのちを亡くした多くの人々に対して、
私はこの日本という国に、今いのちをいただいてあるということに
感謝して、ただただ人々のことを祈るしかありません。

人生でおかした数々のことがらと、縁づいた人々にも、
お別れした多くのいのちにも、
今ここに元気であることに感謝して、
ただただ祈るしかないのです。
ありがとうございます

再録 随想 伊路波村から102〜人生の岐路

人生の岐路
人は人生のうちに幾度か岐路にたつもの。
その岐路に立った人の結論を、たくさん最近知った。
最後の岐路は、いのちのある、かたちのある死ということ。
親との別れ。
毎日一緒に暮らしたのだったら、なおさらつらいものだろうに。
だれもが体験することだけれど、
わかってはいてもつらいものだ。
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再録 随想 伊路波村から103〜スエさん

「スエさん、死んじゃったよーーー!」といってボロボロ涙を
こぼす父。

「俺がかわりに行けばよかったんだわ。」
しゃくりあげている。

「めずらしいね。」といって家内と顔を見合す。
10月1日、土曜日に帰宅直後の出来事。
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再録 随想 伊路波村から104〜母は神様

日曜日。
師崎の朝市の場所で夕暮れ時に
バーベキュー。
火をおこし、食材を整える。、
朝から釣りにでて、成果をいっぱい抱えた
男たちのほこらしそうな顔に
さばかれる大量のサバ。
そのサバに無心にカレー粉と小麦粉を
まぶす若いお母さん。
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再録 随想 伊路波村から105〜人の役に立って旅立つ人

17年前、テナントビルを建てる事を決意した。

都会名古屋のオフィス街。
住む人々は都会を離れ、町内の少子高齢化は
一段と進んでいた。

なるべく長く、親族が争わないように、そして都会の土地が
多くの人々に利用されるようにとの願いを込めた。
そして17年が経過し、その願いどおり多くの方が毎日
ビルに足を踏み入れるようになった。
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再録 随想 伊路波村から107〜不思議の始まり

幼き頃、母親に手を引かれて私と妹はよく
あちらこちらの宗教団体の支部に顔をだした。
何もわからない私たちは、静かにしていることが
仕事だった。

数々の宗教を遍歴した母はきっと、その信仰を
支えにしたからこそ、生活がやりきれたのだと思う。
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