森 信三 運命をひらく 365の金言 25 「生命の閃き」

生命の閃き

 人間が本当に真剣になると、
こういうふうにパッと夜中に目があいた時とか、
あるいは朝、目のさめた瞬間に、大事な問題が
パッと分かるものなんです。
その時そういう一種の生命の閃きによって、
基礎理論の不足というようなものも、
ある程度突破できるものらしいですね。
実際不思議といえば、実に不思議なことなんです。
だから普通の学者には、そこが分からんから、
低い学歴の人間には、発明なんかできないと
決めて、たかをくくっているわけなんです。
そのくせ大学で自分の教えた人間が大した
発明もやらんのですが、そこが分からんのです。
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森 信三 運命をひらく 365の金言 23 「志を実現するには 1」

志を実現するには 1

 人間は、一口に志を立てるといっても、
そこには色々と程度の差があります。
実さい人間の偉さというものは、その人が
如何なる志を立て、それを如何ほどまで
実現するかによって決まるともいえましょう。
否、さらに突きつめて申せば、そもそも
われわれ人間の志というものは、その人が
真にその心中に希うだけは、必ずや実現する
ものだともいえましょう。
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森 信三 運命をひらく 365の金言 22 「偉人の力の源泉」

偉人の力の源泉

 人間の力にはそれぞれ限度があるとも
言えますが、同時にまた他面からは、際限が
ないとも言えるのです。

 それはちょうど井戸水みたいなもので、
なるほど一方には、水のよく出る井戸もあれば、
また出のよくない井戸もあると言えましょう。
しかし実際には、水をかい出して、もう
出なくなったと思っても、しばらくすれば
またちゃんと元のように溜まっているのです。
人間の力もまあそんなもので、もうこれ以上は
やれないと思っても、その人にして真に精進の
歩みを怠らなければ、次つぎと先が開けてくる
ものであります。
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森 信三 運命をひらく 365の金言 21 「拙速主義」

拙速主義

 大切なことは、一度着手した仕事は
一気呵成にやってのけるということです。
同時にまたそのためには、最初から最上の
出来映えを、という欲を出さないと
いうことです。
すなわち、仕上げはまず八十点級という
つもりで、とにかく一気に仕上げることが
大切です。
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森 信三 運命をひらく 365の金言 20 「天地は最上の書籍」

天地は最上の書籍

 天地は最上の書籍である。
それは人間の書いた如何なる書物よりも
勝れている。
学者の中にも、天地を読もうとする学者と、
書物を読もうとする学者とがある。
そして、天地を読む学者のみが真の
学者であり、かかる学者にして、初めて
書物を書く資格がある。
書物だけを読む学者の書いた本は、
読めたものではない。
諸君らの勉強も、ここに心せねばならぬ。
常に天地を読む人の書物を読むのでなければ、
本を読んでも大した効はない。
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森 信三 運命をひらく 365の金言 19 「個性発揮の道」

個性発揮の道

 われわれ人間がその個性を発揮するには、
いついかなる時代にあっても、結局は
各自の職業を通してするほかなく、それは
いわば永遠の真理であって、人は職業以外の
道によって、その個性を発揮するということは、
ほとんど不可能に近いとさえいえるほどであります。

森 信三 運命をひらく 365の金言 18 「感激家たれ」

感激家たれ

 真に大きく成長してやまない魂というものは、
たとえ幾つになろうと、どこかに一脈純情な
素朴さを失わないものです。そこで諸君たち
としては、自分の情熱の乏しいことを悲しむ
必要こそあれ、自分は感激家であることに
対して、ひけ目を感じる必要はないと思います。
その上、さらに一歩をすすめて、
感激を安っぽく仰山そうに現わさないで、
内に深く燃やしつづけるような工夫をこそ
なすべきでしょう。 “森 信三 運命をひらく 365の金言 18 「感激家たれ」” の続きを読む