田中 繁男 実践人の家理事長
森信三先生のお話を生徒の親御さんたちにも聞いてもらいたいと思い、PTAの講演にお呼びしました。
その時のお話も私の意表をついたものでした。森先生は水差しの水をコップに入れて、つぎのようなお話をされたのです。
コップは上向きにしないと水が入りません。それと同じで、教育は子供の心を素直にするという受け入れ体制が大事です。朝、起きたら「おはよう」とあいさつをさせる。次に「ハイ」と返事をさせる。それから履物をそろえさせる。子どもにやらせようと思っても難しいことだから、親から先にやる。そして、「これが私の一代の学問の結実です」ということをいわれました。一生かかってやってきた学問の結論が、コップを上向きにすることだと聞いて、私は大変に驚きました。
“致知出版社 一日一話 読めば心が熱くなる・・ 第二弾 22 「人が育つ三つの条件」” の続きを読む